[セミナー]
   「日本親会社」と「海外子会社」をめぐる法律問題
 
       ― ウィズコロナ時代における“リモートハブ法務”のすすめ ―

開 催 要 項

講  師 長 谷 川 俊 明  氏 長谷川俊明法律事務所 代表
弁 護 士

日  時 8月21日(金) 13:30 ~ 17:00
途中1回コーヒーブレイクをお取りします。

会  場 経団連会館 5階 会議室 住所:東京都千代田区大手町1-3-2
>>>地図はこちらをご参照ください 
電話:03-6741-0222

概 要

 パンデミック収束の目途をいまだ見通せないウィズコロナの時代にあって、日本親会社と海外子会社の関係も大きく変わることになります。日本親会社は、海外子会社のガバナンスとこれも対象にした企業集団(グループ)内部統制に責任を負うべき立場にあり、それらの実効性を高めるためには、日本親会社・ハブから、適宜シンガポールなどの地域(統括)ハブを活用しながらリモートでグループ会社を統括する仕組みと体制が、いま求められているからです。このリモート・ハブ法務の実践は、個人データの安全管理、サプライチェーンの見直し、M&Aによるグループ再編などの各論的分野でとくに求められます。
 本セミナーでは、日本親会社をグループハブとし、そこから展開するリモートガバナンスの実践につき、ケーススタディを通じて具体的に検証します。

講 義 内 容

Ⅰ 海外子会社を対象にしたグローバルなリモートリスク管理体制の整備

 1 海外子会社も対象にするグローバル・リモート内部統制とガバナンス―日本親会
  社をハブとするリスクの洗い出しと管理
  (1) 会社法、金商法の求める内容
  (2) 具体的体制内容―グループ内宣誓制度、グループヘルプライン、CCOの配置など
  (3) 海外拠点における内部統制評価・報告の行い方とCSAの展開
 2  海外子会社管理における日本親会社の役割―ハブ法務の展開と地域統括本部の役割
 3 海外子会社の監査を、「ハブ監査」と「四様監査」によるグローバル・リモート
  監査体制で対応をする

Ⅱ 海外子会社と日本親会社の関係―海外子会社のリモートガバナンス体制のあり方

 1 海外子会社の役割・意義―駐在員事務所、支店との違いをおさえる
 2 海外子会社の形態、種類、設立準拠法とリスク
 3 海外子会社のつくり方と、リスク遮断と法人格否認
  (1) 単独進出か合弁か―ガバナンス上の違い
  (2) M&Aによる海外子会社取得と事前デューデリ、ポストマージャーによる統合
   (PMI)
 4 海外子会社に対する日本法の適用―監査役員の子会社調査権は海外子会社にまで
  及ぶか
 5 海外子会社に対する現地法の適用、TPP、NAFTA、
  EU法などによる「ブロック法務」の展開
 6 持株親会社・地域ハブによる海外グループ会社の統括
 7 海外子会社と日本親会社間の決裁権限分配―リコールなど有事対応をどうするか

Ⅲ 海外子会社の各論的コンプライアンス問題

 1 反贈収賄の体制構築と現地エージェントやコンサルタントとの契約、報酬の管理
  と監査
 2 英国・反賄賂法、米国・FCPAの域外適用対策
 3 人事・労務分野のコンプライアンス体制、現地駐在日本人社員の安全確保策
 4 海外子会社の「撤退」、「選択と集中」にかかる法的リスク
 5 国際カルテルと経営集中にかかる独占禁止法のリニエンシー・コンプライアンス
 6 企業集団内部統制、グローバルヘルプラインとハブコンプライアンス体制の構築

Ⅳ 親会社、海外子会社間の取引をめぐる法律問題
  ―「非通例的な取引」を監視するシステムの重要性、会計不正の予防策

 1 移転価格、タックスヘイブン税制と日本親会社によるプライシング・ポリシーの
  策定と「同時文書化」
 2 利益相反管理と地域で異なるステークホルダー構造を踏まえたガバナンス
 3 海外子会社が不正会計の“隠れ蓑”になっていないか、「飛ばし」のチェック
 4 SDGsの下でのグローバルサプライチェーン・コンプライアンスなど

Ⅴ 海外子会社における訴訟リスク対応を米中の現地法人を対比させながら考える

 1 海外子会社における法令違反、不祥事に関する親会社・その役員の責任と法人格
  の否認―役員兼任や派遣がある場合におけるリスク度合いの違い
 2 親会社も共同被告とされないように注意すべき法分野―PL法、独禁法、知財、雇
  用差別他
 3 親会社に対する現地の裁判管轄権を取られないようにするにはどうすべきか
 4 親会社に対するディスカバリー行使対応と「文書ホールド」対策―日本親会社か
  らの指示を含む電子メールの管理を徹底する
 5 海外現地の多重代表訴訟リスクと海外子会社兼任役員の訴訟リスクの事例検証
                                
     

参 加 費 等

トップへ戻る

参 加 費
          26,400円(税込)(非賛助会員1名につき)
          24,200円(税込)(当協会普通賛助会員1名につき)
          23,100円(税込)(当協会正賛助会員1名につき)
          22,000円(税込)(当協会特別賛助会員1名につき)
割 引 対 象
当協会主催の次の会にご登録(副登録含む)の方は、上記参加費の「当協会正賛助会員」の金額(23,100)に割引させていただきますので何卒ご利用賜りますようお願い申し上げます。
  1.会社役員のための法律実務研究会
  2.経営財務法務研究会
  3.経理部長会
  4.監査役員業務研究会
  5.会社法務実務研究会
  6.総務・法務部長会
お申込および連絡先

ダウンロードした申込書をプリントしていただき、必要事項をご記入の上、FAXにてご送信下さい。
>>>お申込書(PDF)ダウンロード

  

【連絡先】一般財団法人 産業経理協会
   住所:東京都千代田区神田淡路町1-15-6
   電話:03-3253-0361

資  料
 講師オリジナルテキストを当日受付でお渡しいたします。
   

申 込 要 件

トップへ戻る