概 要
経営の根幹を支えるものとして各社各様に構築されている管理会計の目指すところは、企業活動を合理的に行うために必要とされるデータを具体的に提供することにありますが、激変する経営環境下にあっては、常にその体系を「進化」させることが必要となります。すなわち、これまで蓄積されてきた理論的成果、あるいは実践されてきた様々な方法に常時検討を加え、自社の将来的方向性に合致させるという至難な課題に立ち向わなければなりません。
昭和31年に創設され、長い歴史と伝統を持った原価会計講習所(本科と原価管理士科)は、「原価会計講座」を経て、5年前には「管理会計講座」と講座名称を変更して現在に至っております。もちろん名称変更にあわせて、内容を根柢的に改変し、IoT・AI の利用が拡大する環境を前提にして、特に製造業も避けて通れない「サービス化」への対応を行っています。また、「最前線」という名称を付した科目に示されるような研究のフロンティアの議論を実務に結び付ける工夫も取り入れており、この講座の受講により、経営に役立てる管理会計の全体像を把握していただけることと思います。
管理会計の理論と実際を的確に把握していただく絶好の機会として、是非とも本講座をご利用賜りますようご案内申し上げる次第でございます。
本講座の特色
1.本講座は1956年より開催しております「原価会計講習所」を前身とし、これまで多くの企業から担当者の方々をご派遣いただき、カリキュラム
修了者は述べ、13,857名を数えるに至っております。
2.原価会計の基礎的知識を既に習得されている方、 及び実務経験をお持ちの方を対象といたします。
3.カリキュラムには事例研究を多数取り人れ、 高度な理論水準を保ちつつ、 問題解決型の実務に直接に役立つ講義を行ないます。
4.担当講師は、 わが国を代表する学者と著名な実務家によって構成され、 それぞれの専門分野をご担当いただきます。
5.業務に差し支えないよう、 原則として週1回、 夜間に開催いたします。
6.所定の講習を修了した方には修了証明書をお渡しいたします。
講義項目例
1 管理会計の歴史と未来 2 原価計算と原価管理 3 ABC/ABMの最前線 4 直接原価計算の最前線 5 BSCの最前線 6 設備投資の意思決定の最前線 7 マネジメント・コントロール・システムと管理会計 8 予算管理の最前線 9 製造業における予算管理・業績管理の事例 10 管理会計の進化 11 アメーバ経営の最前線 12 原価企画の最前線 13 JALにおけるアメーバ経営の導入 14 収益管理会計の最前線 15 ESGと管理会計 16 社会イノベーション事業に対応した業績管理 17 品質コストと管理会計 18 IoTデータの活用と管理会計 19 サービス分野の管理会計とダイナミックAISケイパビリティ 20 ディスカッション「AI時代の管理会計担当者の役割」 工場見学会 |
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