[セミナー]
 「ダイアローグ・ディスクロージャー」実践に向けた対応

       ―KAMを利用した「経営者の有価証券報告書」へのパラダイムシフト―

開 催 要 項

講  師 竹 村 純 也 氏 公認会計士

日  時 11月27日(金) 13:30 ~ 16:30
途中1回コーヒーブレイクをお取りします。

会  場 経団連会館 5階 会議室 住所:東京都千代田区大手町1-3-2
>>>地図はこちらをご参照ください 
電話:03-6741-0222

概 要

 近年では、有価証券報告書における記述情報の充実など企業と投資家との対話をより促進させるための施策が次々と打ち出されるに至っております。また、今般の新型コロナウイルスでビジネスに多大な影響が及んでいる中にあって、会計上の見積りに関する記述情報の重要性が高まりつつあり、さらに2021年3月期以降からはKAM(監査上の主要な検討事項)の強制適用が始まろうとしています。
 その一方で、有価証券報告書の作成に関して経営者が十分に関与していないことが金融審議会のディスクロージャーワーキング・グループの報告で指摘されており、こうした問題を是正しつつ、財務報告の改善を着実に進めるためには、経営判断をも含む会計上の見積りに関する記述情報の充実から取り組むアプローチが考えられます。また、KAMは会計上の見積りに関する項目が選ばれやすいため、そうしたKAMを外圧として利用することで記述情報を充実させて行くのが賢明な道です。他社と同じような記載では埋没するだけであり、有価証券報告書に経営者の視点を反映することによって、価値ある情報を生み出す必要があるからです。
 本セミナーでは、開示の拡充やKAMへの対応につき、単なる制度対応ではなく、投資家との対話向上の施策として位置付けながら、2020年3月期のKAM早期適用や記述情報の開示も踏まえた最新情報を織り込んで、経営者の視点を反映した財務報告を具体化して行くための考え方、進め方につき解説いたします。

講 義 内 容

Ⅰ 『経理部門の有価証券報告書』からの脱却

 1.財務報告の現状
 2.金融行政の目的

Ⅱ 企業側が知っておくべきKAM制度

 1.KAMが必要とされた背景
 2.KAM決定の3ステップ
 3.海外事例の分析
 4.日本の早期適用の状況

Ⅲ 国内外のKAM事例の活用術

 1.イギリスの先行事例や日本の早期適用事例(のれんの減損や繰延税金資産の回収
  可能性など)
 2.事例から企業の開示に活かしていくためのポイント

Ⅳ 記述情報の事例

 1.企業の開示に関連する制度の動向
 2.日本企業における記述情報の充実した事例

Ⅴ 全社一丸財務報告の体制

 1.投資家との対話をより促進させていくための財務報告の体制
 2.ディスクロージャー委員会の紹介
 3.KAM協議に関連して実施・検討すべき事項

講 師 紹 介
 1997年に公認会計士登録。大手監査法人も経て、 2007年に仰星監査法人に入所、 2009年にパートナー就任。主に上場企業に対する会計監査を行う。また、財務会計をはじめとした研修会の講師も務める。仰星監査法人では、 KAMを検討・実務展開していく専門組織「KAM分科会」の責任者として、監査法人内やクライアントへの円滑なKAM導入に取り組む。
 2018年12月には、財務報告の担当者に向けたセミナー「上場企業へのKAMインパクト」によって、企業に必要となるKAM対応を説明している。また、 2019年8月には、日本監査研究学会の第42回全国大会において「リスクの粒度とKAMの情報価値」の発表を通じて制度提案を行っているほか、同年12月には、企業の開示担当者や責任者を対象とした「有報・記述情報の勉強会」によって、財務諸表の利用者が求める開示への対応を促している。こうした活動を通じて、経営者の想いを伝えることで財務報告の利用者との対話を促す「ダイアローグ・ディスクロージャー」のあり方を探求している。2020年7月末独立。
 単著として、日本監査研究学会にて2013年度の監査研究奨励賞を受賞した『後発事象の実務』の他、『税効果会計における繰延税金資産の回収可能性の実務〈全面改訂版〉』(以上、中央経済社)、『M&A会計の実務』(税務経理協会)など多数。この6月には、同文舘出版より『ダイアローグ・ディスクロージャー-KAMを利用して「経営者の有価証券報告書」にシフトする』が刊行され絶賛販売中。

参 加 費 等

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参 加 費
          26,400円(税込)(非賛助会員1名につき)
          24,200円(税込)(当協会普通賛助会員1名につき)
          23,100円(税込)(当協会正賛助会員1名につき)
          22,000円(税込)(当協会特別賛助会員1名につき)
割 引 対 象
当協会主催の次の会にご登録(副登録含む)の方は、上記参加費の「当協会正賛助会員」の金額(23,100)に割引させていただきますので何卒ご利用賜りますようお願い申し上げます。
  1.会社役員のための法律実務研究会
  2.経営財務法務研究会
  3.経理部長会
  4.監査役員業務研究会
  5.会社法務実務研究会
  6.総務・法務部長会
お申込および連絡先

ダウンロードした申込書をプリントしていただき、必要事項をご記入の上、FAXにてご送信下さい。
>>>お申込書(PDF)ダウンロード

  

【連絡先】一般財団法人 産業経理協会
   住所:東京都千代田区神田淡路町1-15-6
   電話:03-3253-0361

資  料
 講師オリジナルテキストを当日受付でお渡しいたします。
   

申 込 要 件

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