概 要
新元号「令和」が2年目に入って早々に、新型コロナウイルスというパンデミックが地球規模で猛威を振い、その経済的ダメージはリーマンショックをはるかに上回り、日本でも緊急事態宣言の発令により、人の移動が大幅に制限され、市民生活と同様に、多くの企業でもその経済活動の上で大きなダメージを被っているところであります。
このように、不確実性と高リスクを伴う時代において、経営者はその変化に適切に適応するための柔軟にして堅固な心構えを固める必要があり、いかなる大変化に直面しても、驚くことなく、冷静かつ適切な対応が求められることになります。また、危機管理の要諦は、想定外の事態を常時意識し、その危機に対応できる体制を平時から構築し、オペレーション可能な状態にしておくことにあり、そのためには、良いものを受け入れ、それを活かして飛躍する「和魂」の精神ないし「自助自立」の精神を磨き上げることが課題となります。
第21年度を迎える本研究会では、「変革の時代において経営者にはいかなる心構えが必要か」という問題意識の下で、「会社の存続と成長」のための組織のイノベーションのあり方を実学的観点から検討いたします。そのため、当該問題の第一人者をゲスト講師にお招きし、鳥飼重和弁護士、中島康晴公認会計士のコーディネートにより運営いたしますので、会社役員としてあるべき姿を最先端の多角的視点から眺望していただく機会として、決して期待を裏切るものではないと確信いたしております。
経営基盤を揺るがす地殻変動を想定し、その危機でも成長軌道に乗れる「自律的経営」を真剣に模索される会社役員(取締役、監査役)、経営幹部の皆様のご参加をお待ち申し上げます。