概 要
「平成」から「令和」へ元号が変わり、また、新一万円札の肖像に渋沢栄一が採用されることになりました。これらに象徴されるように、日本の産業社会は新たな展望を拓くためのギアチェンジが必要な時期を迎えており、同時に、米中関係などの対立構造の浮上など、政治、経済、軍事等の不安定要因から導かれる想定外の事態をも視野に入れておくことが不可欠な課題となっております。さらに、近年においては、投資家、市場からの圧力が会社経営に多大な影響を及ぼし、制度面でもコーポレートガバナンス・コードや開示府令の改正などにより、自社の経営姿勢を一層明確化することが求められるに至っておりますが、これを受け身ではなく、むしろ企業の発展のため活用すべきものと捉えることこそが肝要です。
第20年度の発足を迎える本研究会では、「変革の時代において経営者が身に着けるべき常識とは何か」という問題意識の下で、「会社の存続と成長」のための組織のイノベーションのあり方を実学的観点から検討いたします。そのため、当該問題の第一人者をゲスト講師にお招きし、鳥飼重和弁護士、中島康晴公認会計士のコーディネートにより運営いたしますので、会社役員のあるべき姿を最先端の多角的視点から眺望していただく機会として、決して期待を裏切るものではないと確信しております。
激動する経営環境を乗り切り、主体的かつ具体的なスタンスのあり方、すなわち「自律的経営」を真剣に模索される会社役員(取締役、監査役)、経営幹部の皆様のご参加をお待ち申し上げます。