経済時事講座

 第116回

概 要

 2019年は統一地方選挙と参議院選挙が同時に行われる亥年に当たりますが、昨年9月に行われた自民党総裁選で3選を果たした安倍首相率いる現政権は、秋に予定される消費増税という逆風の下にあります。また、経済に関してはアベノミクスの「成果」が戦後最長の景気回復をもたらしているとされてきたところですが、ここに来て、不適切な統計処理をめぐる問題が発覚し、政府統計への信頼度に疑問が呈されています。他方、2013年4月から行われてきた日銀による金融緩和策では、その後の追加緩和、マイナス金利の導入の実施を受けても依然として2%物価目標は達成の見通しが立たず、地銀をはじめとする金融機関の収益の悪化という憂々しき事態を迎えております。
 一方世界の政治・経済に目を転じると、好調だった米国経済では利上げの影響や中国をはじめとする貿易戦争による逆風など通商政策の先行き不透明により、その勢いが今後懸念されるところであります。また、中国経済においても債務の蓄積、過剰投資により、以前のような成長は見込めず低水準に推移するものと思われ、景気の減速が明確になれば世界経済に及ぼす影響も大きいものと思われます。さらに、欧州情勢では3月末までにEUを離脱するとする英国とEUとの協議の行方や、そのほか今後の日露関係、日韓関係の動向にも注目する必要があり、リスクは増大の一途を辿っています。
 今回もこうした国内の政治・経済の動向、アメリカ、中国を中心にグローバルリスクを念頭におきつつ、将来をいかに展望するかという問題意識のもと、多面的な捉え方が可能となるよう、適時最適任の講師をお招きし、皆様のご要望に沿うテーマ・内容を心掛けた企画・運営を進める所存でございます。何卒多数の皆様のご参加を賜りますようお待ち申し上げる次第でございます。

経済時事講座 テーマ例

メンバーの皆様の意向に副いながら、時宜を得たテーマを柔軟に設定いたします。
以下に、ご参考として、前年度実施したテーマ並びに講師を掲載いたします。

アメリカ帝国はどこに向かうのか筑波大学名誉教授
  進 藤 榮 一 氏
政策の軌道修正を図る日銀と今後の経済見通し明治安田生命保険チーフエコノミスト
 小 玉 祐 一 氏
中国経済の現状と先行き
  ―デレバレッジ政策、
        貿易摩擦、中国製造2025―
日本総合研究所調査部副主任研究員
  関   辰 一 氏
財政・社会保障の現状と課題
     ―消費税10%以後を見据えて―
法政大学経済学部教授
  小 黒 一 正 氏
インド出張報告
  ―最近のインド経済・内政・外交について―
丸紅株式会社経済研究所チーフ・エコノミスト
  榎 本 裕 洋 氏
変動する世界情勢と日本経済の展望エコノミスト
斎 藤   満 氏
忍び寄るIFRS崩壊の危機 ―英EU離脱の影響―神奈川大学名誉教授
  田 中   弘 氏
今後の政局展望日本経済新聞政治部長
  丸 谷 浩 史 氏
中東情勢と原油相場伊藤忠商事伊藤忠経済研究所研究員
  古 瀨 礼 子 氏
韓国経済の短期・中長期的リスク大東文化大学経済学部教授
  高 安 雄 一 氏
日米の景気と株式市況見通し
―ドル安円高と米景気後退は回避できるか?―
東海東京調査センター投資調査部チーフマーケットアナリスト
  隅 谷 俊 夫 氏
英国離脱を控えるEUの現状と
         日本経済への影響
ニッセイ基礎研究所経済研究部主席研究員
  伊 藤 さゆり 氏

要 項

期  間
【前期】毎年4月より同年9月までの半年間、全12回開催
 【後期】毎年10月より翌年3月までの半年間、全12回開催
時  間
14:00 ~ 16:00(開場13:30)
(解  説) 14:00 ~ 15:20
(質疑応答) 15:20 ~ 16:00
会  場
産業経理協会 4階
住所:東京都千代田神田淡路町1-15-6
電話:03-3253-0361
参 加 費

     102,600円(税込)(非賛助会員1口につき)
     97,200円(税込)(当協会普通賛助会員1口につき)
     86,400円(税込)(当協会正賛助会員1口、本会の継続1口及び特別賛助会員2口目につき)
        無料(税込)(当協会特別賛助会員1口)
                     ※1口につき毎回3名までご出席いただけます。

お申込およびご連絡先

ダウンロードした申込書をプリントしていただき、必要事項をご記入の上、FAXにてご送信下さい。
>>>お申込書(PDF)ダウンロード(2019.4~2019.9開催分)

【連絡先】一般財団法人 産業経理協会
住所:東京都千代田区神田淡路町1-15-6
電話:03-3253-0361

資  料


当日受付にてお渡しいたします 。