概 要
会社法務実務研究会は、平成7年1月に、一般財団法人産業経理協会のご協力を得て発足無事開催を重ね、今年度で22年目を迎えることができました。これも偏に皆様方の熱心なご支援のおかげと感謝しております。
幸い毎年百社を超える多くの会社のご参加をいただき、毎回私どもが研究している種々の問題点についての発表に際し、有益なご質問をいただくことで貴重な問題点、関心の対象を知ることができ、大変有意義な研究会として継続できましたことに対し、深く感謝申し上げます。
昨年会社法の改正法が成立し、改正された会社法施行規則も含め本年5月に施行され、経過措置で本年は適用されなかった事業報告等についても、来年の株主総会から適用されます。また、「コーポレートガバナンス・コード」が制定され、これも本年6月1日から適用され、総会後6か月以内に報告書を提出することになっていますので、既に、提出はされたところは多いと思いますが、今後とも検討が必要となります。
今年度の研究会は、このような動向も踏まえて、改正会社法及びコーポレート・ガバナンスへの対応を中心に、引き続き改正会社法、改正会社法施行規則及び「コーポレートガバナンス・コード」の下での株主総会対策、企業統治関係、取締役会の運営、新たに導入された監査等委員会設置会社への選択の問題と対応、役員責任の動向、そして、最近大きな企業不祥事が生じていることに関して企業としての対応、更に金融商品取引法の近時の問題点についてもテーマといたしました。
20年超という本研究会の実績を踏まえ、研究会の更なる充実を図りますので、これまで以上に多くの企業関係者のご参加をいただきたく、切にお願い申し上げるとともに、この研究会を続けることで会社法務につき企業関係者と私どもの実りある共同研究の場となることを祈念しております。